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日本酒とは何か|和菓子屋四代目が語る、新潟で育まれた酒と菓子の縁

和菓子と日本酒。
一見、無関係に思えるこの二つは、私にとって切っても切れない存在です。

それは、家族の歴史と、職人として受け継いできた教えの中で、自然と結びついてきたものだからです。

父の他界と曾祖父から学んだ「日本酒と和菓子」の教え

父が他界した後、私は一人で店を守る立場になりました。
何も分からないまま、暖簾を背負う日々が始まりました。

そんな私を支えてくれたのが、曾祖父でした。

ある日、作業の合間に、曾祖父はぽつりと言いました。

「酒がわからん職人は、菓子もわからん」

当時は、その意味がよく分かりませんでした。
しかし年月が経ち、今なら、その言葉の重みがはっきりと分かります。

新潟の地と日本酒、そして和菓子の深い縁

私たちの店は、代々続く和菓子屋です。
初代も、曾祖父も、新潟の出身でした。

新潟といえば、日本酒の名産地です。

久保田
八海山
越乃寒梅

米どころで、水が美しく、寒暖差のある気候。
酒造りに最も適した土地のひとつです。

和菓子も、米から生まれます。
日本酒も、米から生まれます。

同じ土地の米が、
一方は菓子に、
一方は酒になる。

だからこそ、新潟をルーツに持つ私たちにとって、和菓子と日本酒の縁は自然なものだったのです。

曾祖父と過ごした時間と、日本酒の教え

父の死後、私は失敗を繰り返しながら店を守りました。

曾祖父は高齢にもかかわらず、時折店に足を運び、数時間でも一緒に作業をしてくれました。

高齢の身体で、私のために働く。
多くを語らず、仕事の姿で教える。

そして、こう言われました。

「この菓子に、どの酒が合うか。常に考えろ」
「菓子は、酒の延長だ」

甘みの質。
香りの立ち方。
後味の余韻。

すべてが、日本酒との対話の中で磨かれていく。
それが、曾祖父の教えでした。

曾祖父は92歳で他界しました。
引退していたにもかかわらず、最期まで私を支えてくれた存在です。

日本酒とは何か|米と職人の技が生む味わい

日本酒は、米・水・麹(こうじ)から生まれます。
材料は、それだけです。

しかし、その「それだけ」の中に、職人の技のすべてが詰まっています。

・米の磨き具合
・水の質
・麹の管理
・発酵の見極め
・温度管理

ひとつでも狂えば、酒にはなりません。

和菓子も同じです。
餡と皮。それだけ。
しかし、その「それだけ」に、すべてがあります。

シンプルなものほど、誤魔化しはききません。
日本酒も和菓子も、職人の力量がそのまま表に出る世界です。

なぜ和菓子と日本酒は相性が良いのか

和菓子と日本酒が合う理由は、とてもシンプルです。

どちらも「米」から生まれているからです。

米の甘み
米の香り
米の旨み

和菓子の餡は、日本酒の旨みと響き合います。
日本酒の香りは、和菓子の風味を引き立てます。

根が同じだから、相性が良い。

それが、職人としての実感です。

日本酒の種類と和菓子との相性

純米酒

米と米麹だけで造られる酒です。米の旨みが強く、羊羹や粒餡のどら焼きなど、コクのある和菓子によく合います。

純米大吟醸

高度に米を磨き、低温でゆっくり発酵させます。
華やかな香りと繊細な味わい。
薄皮最中や上生菓子との相性は抜群です。

本醸造

すっきりとした飲み口が特徴です。

甘さ控えめのどら焼きや羊羹と合わせると、後味が引き締まります。

私のおすすめ日本酒

獺祭(だっさい)

山口県・旭酒造の純米大吟醸。
華やかな香りと繊細な甘み、すっと引く後味。

薄皮の最中と合わせると、香りと甘みが重なり、非常に相性が良い一本です。

八海山

新潟県・八海醸造の日本酒。
すっきりとした飲み口で、幅広い和菓子と合わせやすい万能型。

曾祖父のルーツに縁のある、新潟の酒として、私にとって特別な存在です。

日本酒の購入方法|安心して選ぶために

ご紹介した日本酒は、以下の方法で購入できます。

Amazon・楽天市場
ポイント利用や自宅配送が便利です。
日常用にも贈答用にも使いやすい購入方法です。

新潟県 日本酒 八海山

公式オンラインショップ

品質管理が安定しており、限定酒やギフト包装にも対応しています。

贈り物には特におすすめです。

※紹介している商品は、実際に私自身が試し、基準として参考にしているもののみです。
報酬の有無によって評価を変えることはありません。

まとめ|米と職人の技が生む、酒と菓子の深い縁

日本酒と和菓子。
どちらも「米」から生まれ、職人の技によって磨かれます。

シンプルだからこそ、誤魔化しがきかない。
だからこそ、深いのです。

曾祖父が新潟から伝えてくれた「酒と菓子の縁」を、私は今も大切に守り続けています。

次回は、どら焼きの話を書きます。

「皮」と「餡」の黄金比。
和菓子職人が守り続けてきた、見えない技術についてお話しします。

どうぞ、また読んでいただけましたら幸いです。

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